AGC、次世代ディスプレイ向け超薄型ガラス積層技術を開発

旭硝子(AGC)は5月30日、超薄板ガラスをキャリアガラスへ貼り合わせる積層技術の開発に成功したと発表した。同社は厚さ0.1mmの超薄板ガラスを開発、実用化に向けロールに巻き取った超薄板ガラスを連続的に製造工程で用いるためのロールtoロール方式などの開発が進められているが、ユーザーの既存設備の大幅な変更が必要なことがネックとなる。今回、厚さ0.5mm程度のキャリアガラスに超薄板ガラスを積層する技術を開発、この積層基板は通常のシート状のガラスと同様に1枚ずつ扱うことができるため、設備を変更することなく超薄板ガラスに回路形成など処理を行うことが可能となる。

2012年3月の電子材料生産額は前年同月比128%増に

電子情報技術産業協会(JEITA)は5月31日、2012年3月の電子材料生産実績を発表した。電子材料の生産額は前年同月比128%増の226億6234万円となった。製品別で、ソフトフェライトが同15%減の6億8199万円、永久磁石が同141%増の219億8035万円となった。また、誘電体セラミックスの世界生産量は、原料が同27%減の90(重量指数)、電極材料が同19%減の196(同)となった。

パナソニックFA、LED用ドライエッチング装置を開発

パナソニック ファクトリーソリューションズ(パナソニックFA)は5月28日、LED用ドライエッチング装置「APX300(NM-EFE3AA)」を開発、受注を開始したと発表した。APX300は、LED素子のエッチング工程におけるn型コンタクト形成用GaNメサ加工や高輝度化のためのPSS加工向けで、独自のウェーハ吸着技術によりGaN薄膜を業界最高水準のエッチング速度で高速加工できる。エッチング速度はGaNメサ加工で最大750nm/min、PSS加工では同150nm/min。

シャープ、集光型3接合セルで変換効率43.5%を達成

シャープは5月31日、集光型化合物3接合太陽電池セルで世界最高の変換効率43.5%を達成したと発表した。今回開発したセルは、InGaAsをボトム層とする3つの光吸収層を効率良く積み上げる独自の技術を用い、受光面の電極間隔を最適化し、電気抵抗を最小限に抑えることで43.5%の変換効率を実現した。

AUO/CMI、2012年下期に4K2Kパネルの出荷を加速

台湾AU Optronics(AUO)、台湾Chimei Innolux(CMI)、シャープは2012年下期に4K2K(4096×2160画素)パネルの出荷を加速させる計画とDigiTimesが報じている。韓国メーカーのアクティブ型有機EL(AM-OLED)-TV用パネルと競争するためで、パネルメーカーや部品メーカーは4K2K対応TV用パネルの適正価格を決定しようとしている模様。シャープではすでに32/36.4/60型の4K2K-TVを製造しており、AUOは55型パネルを東芝に出荷、CMIは56型パネルを医療向けに出荷しているという。

Xilinx、世界初のヘテロジニアス3D FPGAを発表

米Xilinxは5月31日、世界初のヘテロジニアス3D FPGA「Virtex-7 H580T」を発表した。「Stacked Silicon Interconnect(SSI)Technology」によるパッケージ構造と、28nm高性能/低消費電力プロセスを採用。トランシーバは28Gbpsを最大16個、13.1Gbpsを72個搭載できる。Virtex-7 H580Tと100Gギアボックス、Ethernet MAC、OTN、Interlaken IPなどを活用することにより、CFP2光モジュールへ移行する際に要求されるエリア、消費電力、コストの要件を満たすシステム統合を可能にするという。開発ツールは「Vivado Design Suite」を用意している。

ノキア、KDDIに3G/LTE用オペレーティングシステムを納入

ノキア シーメンス ネットワークスは5月31日、KDDIに自己管理ネットワークの構築を可能にするオペレーティングシステムを提供したと発表した。KDDIのCDMA2000およびLTEネットワークを自動的に管理することにより、ネットワークの方式に関係なく、エンドユーザーへ一貫した音声とデータサービスを安定して提供することが可能になる。

インセルタッチパネル搭載のLTPS TFT-LCDは低歩留りによりタイトになる可能性も

第2四半期末から第3四半期にかけて発売されると噂される米Apple「iPhone」だが、インセルタッチパネル搭載の低温Poly-Si(LTPS) TFT-LCDの歩留りが上がらないとタイトになる可能性もあるとDiGiTimesが報じている。この影響は他のスマートフォンベンダーにも影響するものと見られる。

製造を担当する韓国LG Display、ジャパンディスプレイ、シャープの3社のLTPSラインの生産能力は9500万枚で、当初の歩留りは75%程度で7100万~7200万枚程度になる見通し。

また、新型iPhone向けパネルの解像度は326ppiとなる模様。

iPhoneの出荷台数は第1四半期が35万台、第2四半期が25万台となった。新型iPhoneの発売により、第3四半期は40万台、第4四半期は45万台になると予想している。


テュフ、横浜に系統連系保護装置評価センターを開設

テュフ ラインランド ジャパンは5月30日、横浜市のテクノロジーセンター内に系統連系保護装置評価センターを開設したと発表した。太陽光発電、風力発電、Liイオン蓄電池システムなどを電力会社の配電線に接続する系統連系システムが増加していることに対応する。日本の規定をはじめ、世界各国の系統連系規定に従って試験・評価を実施し、国内外のメーカーをサポートしていくとしている。

三菱、レーザ光源を用いたLCD-TV「REAL LASERVUE」を発表


三菱電機は5月30日、レーザ光源をバックライトに用いた55型LCD-TV「REAL LASERVUE」を発表した。色純度の高い赤色レーザ光源と緑色と青色を効率良く発光するシアン色LEDをバックライト光源に使用、直進性の強いレーザとLEDを効率良く投射する光学技術を開発し、特に赤色の再現性や階調表現を向上させ、これまで表現できなかった真紅色から桃色、紫色まで鮮やかに再現する。また、白色LEDバックライト光源のLCD-TVでは各色の成分が混合し濁った光だったが、緑色と赤色の光波長がきれいに分離されているため、赤系だけでなく深緑からスカイブルーまで色再現性も向上させた。これにより、白色LEDバックライトより色再現範囲が1.29倍に拡大している。なお、シアン色LEDは青色LEDに緑色蛍光体を用いている。バックライト部は左右8個の光源ユニットを搭載し、エリア補正を行っている。1ユニット当たり2つの赤色レーザと10個のシアン色LEDが搭載されている他、倍速補正やインパルス発光制御なども採用している。スピーカには、カーボンナノチューブを配合した樹脂材料を採用、Ti並みの高い伝搬速度と紙と同等の適度な内部損失を両立させた。同製品では、このスピーカを10個搭載している。リビング・デジタルメディア事業本部長 梅村博之氏は「需要が落ち込んでいるため、特徴ある商品作りにこだわった。赤色レーザについてはフロントプロジェクタへの応用も考えている」とした。市場想定価格は38万円。6月29日に発売する。