カテゴリー : FPD

2012年下期のLCD-TV市場は欧州金融危機の影響で低迷

2012年下期のLCD-TV世界市場は欧州金融危機の影響を受けて低迷する見通しとDigiTimesが報じている。米NPD DisplaySearchの調べに基づくもので、3D TVやLEDバックライト搭載の大型LCD-TVなどは成長を続ける模様。2012年の中国、ラテンアメリカなどの新興国におけるLCD-TV市場は前年比8%増となる見込み。2012年の世界TV市場に占めるLCD-TVのシェアは88%で、2015年には97%に達するとしている。一方、有機EL(OLED)-TVについては、今年後半から市場投入される見通しという

Samsung、2012年度Q2の売上高は47兆ウォンに

韓国Samsung Electoronicsは7月6日、2012年度第2四半期(2012.4~6)の暫定業績を発表した。売上高は47兆ウォン(約3兆2900億円)、営業利益は6兆7000億ウォン(4690億円)となる見込み。暫定実績は、韓国が採択している国際会計基準(K-IFRS)に基づき推定した結果で、決算が終了していない時点での暫定的な結果となる。

CMI、OLED/In-Cell型タッチパネルを量産へ

台湾Chimei Innolux(CMI)が2012年下期に白色有機EL(OLED)、2013年にIn-Cell技術をそれぞれ採用した中小型タッチパネルの量産を開始する見通しとDigiTimesが報じている。特にIn-Cell技術は、米Appleの次世代「iPhone」に採用される見込みで、Windows 8とUltrabookの需要拡大も追い風となる見通し。これにより、将来的には他のタッチパネルメーカーにも普及するとみられている。

2012年5月のTFT-LCD出荷額は前年同月比1%増に

米NPD DisplaySearchは6月26日、2012年5月のTFT-LCDの出荷額が前年同月比1%増(前月比3%増)の73億4900万ドルになったと発表した。サイズ別に見ると、中小型パネルの出荷額は同14%増(同2%減)の8億6200万ドル、大型パネルは同1%減(同4%増)の64億8700万ドルとなった。メーカー別出荷額では、韓国LG Displayが同7%増(同3%増)の20億4600万ドルでトップ。2位は韓国Samsung Electronicsで同4%減(同3%増)の17億300万ドル、3位は台湾Chimei Innoluxで同3%減(同6%増)の11億6400万ドルとなった。

BOE、5.5G対応のAM-OLEDラインを2013年Q4から稼働か

中国Beijing Optoelectronics Technology(BOE)が内モンゴル自治区Ordosに建設中の第5.5世代(5.5G)対応のアクティブ駆動型有機EL(AM-OLED)ラインの稼働を2013年第4四半期から開始するとDigiTimesが報じている。生産能力は月産5万5000シート規模で、まず低温Poly-Si TFT基板の製造に乗り出し、その後にAM-OLEDの生産に着手する計画という。

シャープ、Hon Haiへのパネル供給をQ2へ前倒し

シャープは6月8日、2012年度経営戦略説明会を開催した。2011年(2011.4~2012.3)の売上高は前年比18.7%減の2兆4558億5000万円、当期損失は3760億7600万円となり、前年の194億100万円の黒字から大幅な赤字に転落した。これを受けて今年度は、復活に向けたシナリオとして、(1)堺工場の安定稼働、(2)コモディティ化したデジタル商品分野で戦うビジネスモデルの構築、(3)大型液晶事業のオフバランス化と競争力アップ、(4)新オンリーワン商品を創出するビジネスモデルの強化、を4つの柱として掲げる。まず、これまでの独自技術やブランドに加え、事業企画、マーケティングを強化。これに3月に提携した台湾Hon Hai Precision Industryの調達力、生産力を組み合わせて、グローバルで戦える世界企業を目指すことをコンセプトとして提示した。(1)については、Hon Haiのパネル取引の開始時期を第3四半期から第2四半期に前倒しして稼働率を90%となる日産2100シートまで引き上げる。これにより、「Hon Haiの顧客への供給を今年のクリスマス商戦に間に合わせる」(社長 奥田隆司氏)。(2)では、Hon Haiと中国市場向けスマートフォンで協業することで合意。共通のプラットフォームと工場、調達力により、複数モデルのラインナップを準備する。(4)では、先日発表したIGZO液晶により医療用画像診断モニタなど新たな分野の開拓を進めるとした。この他、(3)では、大型液晶の生産子会社であるシャープディスプレイプロダクト(SDP)株式の譲渡、在庫の適正化、固定資産の圧縮、設備投資の圧縮などで、4000億円規模の財務改善を実施する。SDP株式の譲渡により、シャープから1300人が転籍する。これにより、シャープから大型液晶事業本部が消滅することになった。

シャープ/半エネ研、酸化物半導体の新技術「CAAC」を共同開発

シャープと半導体エネルギー研究所は6月1日、酸化物半導体の新技術「CAAC(C-Axis Aligned Crystal)」を共同開発したと発表した。同技術は、IGZO(InGaZnO)により構成される酸化物半導体に結晶性を持たせたもの。IGZOの単結晶は、C軸方向から見ると六角形構造、C軸に垂直な方向から見ると層状構造という特徴がある。これに対し、今回見出した膜は平面TEM像で確認すると六角形構造、断面TEM像より層状構造が見出され、結晶構造を持っていることが確認できた。a-IGZOはTFTではゲートBTに対する変動、特に光照射時のBTが問題になっていた。今回のCAAC-IGZOは光照射BTによる影響を低く抑え、信頼性を改善している。これにより、薄膜トランジスタの小型化や高性能化が実現でき、高精細化が進むスマートフォンやモバイル機器向け液晶ディスプレイへの採用が期待できるという。シャープでは、今年度中に亀山工場(三重県)の生産ラインにCAAC-IGZO技術を採用していく計画。会場には、CAAC-IGZOによる液晶として4.9型1280×720画素(HD、302ppi)、6.1型2560×1600画素(498ppi)、10型2560×1600画素(WQXGA、150ppi)、高性能タッチパネル付き11型FWXGA、32型3840×2160画素(QFHD、140ppi)などが、有機EL(OLED)として白色OLED+カラーフィルタ(CF)構造の13.5型3840×2160画素(QFHD、326ppi)と、フレキシブルタイプの3.4型540×960画素(QHD、326ppi)などが展示された。これらについて、シャープ 副社長の水嶋繁光氏は、「技術力では他社を上回っている。液晶とOLEDを展示したのは、どちらも対応できるという意味を込めて行ったもの。ただ、高精細化や低消費電力化、価格などを踏まえると液晶が優位とみている」と述べた。

2012年5月の台湾LCDモニタ市場は前月比10~15%減に

台湾における5月のLCDモニタの販売は前月比10~15%減になったとDigiTimesが報じている。主流は22型だが、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が普及しつつあり、これがモニタ需要を圧迫しているという。台湾LCDモニタ市場では、台湾ASUSTeK Computerが2012年1~5月においてトップの地位をキープしており、月平均で2万台を出荷している。また、来るべき第3四半期の繁忙期に向け、モニタベンダー各社はLEDバックライト搭載モデルをさらに増やすとともに、24/27型モデルを含めてラインナップを拡大する模様。

AUO/CMI、2012年下期に4K2Kパネルの出荷を加速

台湾AU Optronics(AUO)、台湾Chimei Innolux(CMI)、シャープは2012年下期に4K2K(4096×2160画素)パネルの出荷を加速させる計画とDigiTimesが報じている。韓国メーカーのアクティブ型有機EL(AM-OLED)-TV用パネルと競争するためで、パネルメーカーや部品メーカーは4K2K対応TV用パネルの適正価格を決定しようとしている模様。シャープではすでに32/36.4/60型の4K2K-TVを製造しており、AUOは55型パネルを東芝に出荷、CMIは56型パネルを医療向けに出荷しているという。

インセルタッチパネル搭載のLTPS TFT-LCDは低歩留りによりタイトになる可能性も

第2四半期末から第3四半期にかけて発売されると噂される米Apple「iPhone」だが、インセルタッチパネル搭載の低温Poly-Si(LTPS) TFT-LCDの歩留りが上がらないとタイトになる可能性もあるとDiGiTimesが報じている。この影響は他のスマートフォンベンダーにも影響するものと見られる。

製造を担当する韓国LG Display、ジャパンディスプレイ、シャープの3社のLTPSラインの生産能力は9500万枚で、当初の歩留りは75%程度で7100万~7200万枚程度になる見通し。

また、新型iPhone向けパネルの解像度は326ppiとなる模様。

iPhoneの出荷台数は第1四半期が35万台、第2四半期が25万台となった。新型iPhoneの発売により、第3四半期は40万台、第4四半期は45万台になると予想している。