シャープ、Hon Haiへのパネル供給をQ2へ前倒し

シャープは6月8日、2012年度経営戦略説明会を開催した。2011年(2011.4~2012.3)の売上高は前年比18.7%減の2兆4558億5000万円、当期損失は3760億7600万円となり、前年の194億100万円の黒字から大幅な赤字に転落した。これを受けて今年度は、復活に向けたシナリオとして、(1)堺工場の安定稼働、(2)コモディティ化したデジタル商品分野で戦うビジネスモデルの構築、(3)大型液晶事業のオフバランス化と競争力アップ、(4)新オンリーワン商品を創出するビジネスモデルの強化、を4つの柱として掲げる。まず、これまでの独自技術やブランドに加え、事業企画、マーケティングを強化。これに3月に提携した台湾Hon Hai Precision Industryの調達力、生産力を組み合わせて、グローバルで戦える世界企業を目指すことをコンセプトとして提示した。(1)については、Hon Haiのパネル取引の開始時期を第3四半期から第2四半期に前倒しして稼働率を90%となる日産2100シートまで引き上げる。これにより、「Hon Haiの顧客への供給を今年のクリスマス商戦に間に合わせる」(社長 奥田隆司氏)。(2)では、Hon Haiと中国市場向けスマートフォンで協業することで合意。共通のプラットフォームと工場、調達力により、複数モデルのラインナップを準備する。(4)では、先日発表したIGZO液晶により医療用画像診断モニタなど新たな分野の開拓を進めるとした。この他、(3)では、大型液晶の生産子会社であるシャープディスプレイプロダクト(SDP)株式の譲渡、在庫の適正化、固定資産の圧縮、設備投資の圧縮などで、4000億円規模の財務改善を実施する。SDP株式の譲渡により、シャープから1300人が転籍する。これにより、シャープから大型液晶事業本部が消滅することになった。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。