東芝、2012年度経営方針を発表、国内TV生産を中止

東芝は5月17日、2012年度経営方針説明会を開催した。今年度は、中小型LCD事業やタイのHDD工場の売却に代表される選択と集中をさらに進めていく。その1つとして、国内のTV生産を打ち切ったことを発表した。国内で唯一、薄型TVを製造していた深谷事業所(埼玉県深谷市)での生産を昨年度末で終了し、海外拠点に集約した。深谷事業所で行っているTVの設計・開発、アフターサービスは継続する。新たな取り組みとしては、スマートコミュニティを挙げた。国内外の実証・商用27のプロジェクトに参画しており、今後はアライアンスによる事業化を加速させる。東芝単体では、グローバル展開に向けた中核拠点として神奈川県川崎市にスマートコミュニティセンターを設立する。NAND型フラッシュメモリ事業は、スマートフォンやタブレット向けなど高付加価値化へのシフトを進めていく。HDD/SDD事業では、米Western Digitalから3.5型関連の買収が完了したことで、NAND型フラッシュと一体化したハイブリッドHDDを今年9月に出荷するなど、新製品の開発を進めていく。システムLSI/ディスクリート事業は、2011年度中に黒字化を達成した。今年度はパワーデバイスやシステムLSIに注力する他、CMOSセンサでデジタルスチルカメラ分野に参入する計画。また、設備投資については、2012~2014年度の総額1兆3700億円のうち、7000億円を時代の変化に合わせて効率良く投資する機動枠とし、フレキシブルな投資を行っていくとした。これらにより、2012年度の全社売上高は前年比4.9%増の6兆4000億円を目指す。

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