Q1’12の太陽光発電世界需要は前年比146%増、ドイツの政策調整への期待から

PVメーカーはQ1~Q3の需要に沿って2012年出荷増を計画

2012年 4月2日発表(米国カリフォルニア州サンタクララ)—欧州の流動的な政策環境が追い風となって2012年初めのPV(太陽光発電)市場は好調な需要を記録、PVメーカーの年間出荷量増加への下地が整った。

ドイツでのPV奨励政策引き締めの延期などにより、Q1’12の世界需要は前期比35%減ながら前年比では146%増と大幅に拡大し6.9GWに達する見込みとなった。一方、2012年下半期は欧州需要が上半期に比べて27%減少する見通しで、例年と異なる動きを示すことになると見られている。

PV産業の最終市場収益は、Q4’11に世界全体で354億ドルに到達しQ4’10以来の最高レベルを記録したが、Q4’12には出荷量の減少と価格の下落により220億ドルまで落ち込むと予想されている。今から1年前には出荷と生産の両面で楽観的過ぎる見通しが立てられており、Q1’11~Q3’11の需要が世界的に脆弱だったため、昨年はPVチェーン全体で価格が崩壊する結果となった。

NPD SolarbuzzアナリストのMichael Barkerは「大手のセル/モジュールメーカーは2012年出荷計画を前年比23%増としており、昨年同時期の2011年出荷計画が同40%増だったことを考えるとかなり低い。2012年上半期に見込まれている需要の伸びがこれらメーカーの出荷増加計画の裏付けとなるだろう。しかし、2012年各四半期の予測によればQ4’12には生産量の削減が必要で、結果的には2012年末までの出荷量は前年比13%増にとどまることになりそうだ」と述べている。

Solarbuzz Quarterlyによると、中国や台湾、その他地域のメーカーの生産量シェアはQ4’10の69%からQ4’11には78%に上昇しているが、Q4’12のシェアは79%で今後は穏やかな伸びに留まる見通しである。川上企業のモジュール在庫日数はQ4’11末時点で前期より24%減少したが、これは最終四半期に一部メーカーで生産が減少し出荷が増えたことによる。Q4’11の需要急騰の恩恵を得たのはおもに川下企業で、その在庫日数は81%も減少している。

垂直統合型の欧米や日本のメーカーはQ4’11で粗利益率が3四半期連続マイナス、一方で中国のファーストティアメーカーの粗利益率平均は前期の12%からQ4’11には7%に下がっている。Michael Barkerは「大手PV企業の財務状況は厳しく、これまで以上の大幅な価格下落を吸収する柔軟性はすでにない。これ以上の利益縮小を防ぐために、需給バランスを注意深く見極めることが必要になるだろう」と結んでいる。

http://www.solarbuzz.com/jp/our-research/recent-findings/expectations-policy-adjustments-germany-drive-global-pv-demand-146-yy-q

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