シャープ、台湾Hon Haiグループと戦略的提携を締結

シャープは3月27日、台湾Hon Hai Precision Industryを中心とするグループ企業4社と戦略的提携を締結したと発表した。

これにより、Hon Haiはシャープの大型液晶生産子会社シャープディスプレイプロダクツ(SDP)が生産する液晶パネルおよびモジュールを50%引き取り、両社で共同運営を行う。製造においては、規模によるスケールメリットや部材調達力を生かし、コスト競争力を強化する。同提携後のSDPへの出資比率はシャープ46.5%、Hon Hai 会長の郭台銘氏および他の投資法人などが46.5%、ソニーが7%となる。

また、シャープは、Hon Haiグループを割当先とした第三者割当による新株式の発行を行う。これにより、シャープが調達できる資金は664億6700万円で、モバイル機器向け液晶の製造設備の増強や技術導入などに使われるという。増資後、Hon Haiグループ全体で9.88%の株式を保有することになり、グループで株式筆頭となる。提携により、両社は60型以上の大型液晶の市場拡大に注力し、北米や中国への展開をさらに加速させていく。
液晶だけでなく、太陽電池など、他のデバイスや製品においても提携の可能性を模索中。中小型液晶では新たな製品応用などを考えているという。

Hon Haiグループにも、液晶製造子会社ChiMei Innoluxがあるが、しばらくは別々に運営していく。しかし、将来的には事業拡大に向けた取り組みも可能性も残しているという。

一方で、これまでSDPに出資してきたソニーとの関係にも変化が出た。これまで、SDPへのソニーの追加融資について協議を行ってきたが、行わないことで合意した。今後、ソニーが保有しているSDP株式7.04%の取り扱いを含め、事業のあり方や取引関係について2012年9月末を期限に交渉していく。また、シャープが保有するSDP株式を第三者に譲渡することなどが生じた場合、ソニーは期限を待たずに、シャープに対して保有するSDP株式を買い取り請求することができるという。


  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。